サイバーマン【感情を排した、冷血人造人間】
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「"消去セヨ――"」
「"オマエタチハ、アップグレードされる―――"」
プロフィール
数々の宇宙人や種族が登場するドラマですが、
その中でもかなり古山、さらに現在も登場し続けている人気の悪役が、
『サイバーマン』。
シーズンや制作スタッフが変わるたびに、デザインもリニューアルされ、
常にドクターとともに長寿ドラマを走り続けてきた、いなくてはならない名悪役。
電子で作られた無機質な声と、冷たい金属の体が、SF好きの心を魅了し続けている。
悪のイチオシポイント
その1【制圧力の高さ】
とにかく数・・数・・数で攻めてくる。人海作戦。
動きはぶっきらぼう、足もそこまで早いわけでもない。
しかし歴代ドクターも、その数の多さと執拗さに、
毎度その包囲網に嵌まってしまう。
いくら弱い鉄板も、たくさん集めれば鉄壁になるわけで・・・。
サイバーマンに一度包囲されれば、抜け出すくとは容易ではない。
その2【感情淘汰と無機質な見た目】
感情を淘汰しており、体力的な限度もなく、
生命体に対する同情や躊躇もないため、あっさり生命を殺めてしまう
というのは狂気的だ。
さらに世代で多少の違いあれど、無機質な空洞の目と表情のないデザインは、
虚無感を感じさせる。
しかもそれが軍団を組んで襲ってくるのだから、恐怖以外の何物でもないだろう。
まとめ
人間の知性が創り出す『合理性』。
あらゆる事柄の無駄を排除するというのは、文明の発展という点においては、非常に重要であるものの、しかし彼らのように感情や不合理を完全に撤廃してしまった先には、
冷たい金属の体と、個体に差が無い没個性な世界だけが残ることを
なんとなく教えてくれているような気がします。
そして想像力が欠如した停滞した世界だけが残る。
現実世界でも、効率化・合理化思想の、行き過ぎた例などを見かけることが、
ありますが、サイバーマンという悪役の存在は、
ある意味そう言った効率や合理にのみ支配された世界の、
末路を体現したような存在なのではないかな―――と思います。
文化や娯楽、そして感情―――合理的な観点から見れば"無駄"と思えるものも、
実は世界の均衡(バランス)を保つ上では案外重要なのかもしれません。
ささやかな"無駄"があるからこそ、人生は楽しいのかもしれない・・・。
サイバーマンは・・・
・【合理世界の象徴】
・【人間の合理性の極致』
そう言った意味合いを含む、悪役(ヴィラン)であったと思います。
最後に10代目ドクターが、サイバーマンたちに対して言った
セリフを引用して終わりにしたいと思います。
"想像力"はどうなる?
人類を導いてきた力を殺すのか?
サイバーマンに進歩はない。
永遠に今のままだ。
金属の地球に、金属のロボット・・・
一番たいせつなものが欠けている。
人間だ。
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