ゴーテル【魔力を利用し、若さを保つ魔女】
ディズニー みんなが知らない塔の上のラプンツェル ゴーテル ママはいちばんの味方 (講談社KK文庫) [ セレナ・ヴァレンティーノ ]
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↑ ↑ ↑搭の上のラプンツェル:番外小説『ゴーテル ママはいちばんの味方』
「"外に出たいって言うの?ハッ・・(鼻笑)やめてラプンツェル。"」
プロフィール
生まれてから18年間、塔の中だけで暮らしてきた世間知らずの少女・ラプンツェル。
そんな彼女に嘘を並べ、彼女の髪の魔力を独り占めにしている魔女。
実際は灰になって朽ち果ててしまうほど、寿命を超過した年齢だが、
彼女の髪の魔力のおかげで、長寿と若い見た目を保っていた。
実は自分は、ラプンツェルを王国から攫っていった誘拐犯である真実を、
隠し続けながら‥‥。
悪のイチオシポイント
その1【自己中心性の高さ、感受性の欠如】
何はともあれ、自分の美貌のためならば他人の幸せすらも盗んでしまおうという
倫理観。
ラプンツェルを王国から奪い去ったのも、
『自分さえ良ければ良い』――――
そんな自己中心的思想から生まれ出た行動だろう。
また、ラプンツェルに対して浴びせる言葉もどこか辛辣。
「冗談よ」と言ってごまかしているものの、もしもラプンツェルのような良い人柄の人物が相手で
無ければ喧嘩になる可能性もあるだろう。
「文句も言わず毎日毎日上にあげくれて、ごめんなさぁい~
とっても疲れるでしょう~?」
「ううん・・大丈夫よ。」
「ならどうしてこんなに時間がかかるの~?
はははっ!やーね冗談よ。」
「へへへっ・・(乾いた笑い)そうよねっ・・・。」
その2【策略を企て、他人を操作する能力】
ユージーンを裏切ったかのように見事に演出してみせて、
ラプンツェルの心を、もう一度自分に引き寄せたり、
ユージーンを追っている「スタビントン兄弟」を取り込み、
利用価値が無くなるとすぐに裏切って見せた。
他人がどう思おうが関係ない。そんな感受性の薄さがあるからこそ
できる行動である。
その性質は、
『糸』を使って他人を操る『ONE PIECE』のドフラミンゴなどが連想される。
まとめ
論理的に考えると、自分だけがラプンツェルの髪の力を得て、永遠の若さを
保ったとしても、ラプンツェルはやがて年を取っていけば、いつかは寿命が訪れる
わけだから、いずれ寿命のリミットは来ると思うのだが…そこらへんはそう考えてたのだろう‥‥。
ゴホン‥まあそんな余計な考察は置いといて、(失礼しました)
永遠の美しさや魔女といった、ディズニーのシンデレラストーリーにふさわしい
、テーマがはっきりしていて、非常に分かりやすい悪役(ヴィラン)だったと思う。
彼女の生き方と死にざまからは、他人の自由を嘘で奪うことの愚かしさ、
他人依存による弊害など、我々の現実世界にも反映できるような教訓を、
身をもって体現してくれていました。
やはり自分の欲しいものや求めることは、他人に依存して手に入れる事ではなく、
自分の力で切り拓いていくことが大事なのだと、ゴーテルからは学べます。