サイラー【能力を刈り取るサイキック】
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「"自分が誰になりたいか知るには
おそらく自分が誰だったかを知らないといけない"」
プロフィール
海外超能力ドラマ『HEROES』に登場する悪役(ヴィラン)。
シリーズ序盤から登場し、最終シーズンまでキャラクターたちの間で
たえず暗躍するトリックスター。
だが元は時計職人の家に生まれた平凡な少年。
しかしそんな平凡な自分が嫌いで、特別な存在になることを強く望んでいた。
やがて能力に目覚めると、名前を変えて、
知的欲求おもむくままに、世界中の能力者を殺し、あらゆる能力を手に入れようと
奔走する。
悪のイチオシポイント
その1【スキルを盗む、稀有な能力】
相手を殺し、その脳を切り拓くことで能力を得るサイラー。
しかしコピー能力(エンパス)を持っている「ピーター・ペトレリ」と違い、
相手を殺さなければ能力を盗めないというデメリットを抱えているため、
「もっと知りたい」「もっと能力を手に入れたい」という欲望のままに
行動することで、いつのまにか大量殺人犯と化してしまったサイラー。
終盤になるとあらゆる能力を蓄積させ、さらに「クレア・ベネット」から
「自己再生」能力をも奪ったことで不死身で最強の能力者へと変わっていった。
その2【満たされぬ渇望感】
脳を見る事で他人の能力を奪ってしまうという至上の能力と引き換えに、
満たされぬ渇望感に苛まれるサイラー。
能力者を見つけては殺害し、自分に能力を付加していくなかで
しだいに葛藤していく様は、悪役(ヴィラン)ではありつつも、
どこかその苦しみに共感もできてしまう部分も魅力の一つ。
その3【ザッカリー・クイント氏の光る演技】
演じているのは「スター・トレックシリーズ」スポック役でも有名な
「ザッカリー・クイント氏」。
特徴的な容姿と、独特な演技が、サイラーと言うキャラクターを
より奇妙で個性的なキャラクターにしてくれています。
ちなみに余談ですがザッカリー・クイント氏は「同性愛者」であることを
カミングアウトしています。
参考記事:
『ザッカリー・クイントがゲイであることをカミングアウト』の余波
まとめ
現状に満足できないという大罪。
渇望のおもむくままに次々に人を殺して能力を奪っていくという
終わりのない試み。
あれも無い、あれが欲しい――――
そんな人間の終わりのない欲望を表わしているような
悪役(ヴィラン)だったと思います。
後半は、共感することで他人の能力を使えるピーターの
助力もあって、殺さずとも能力を身に付けることができたサイラー。
自分がどんな才能を持っているとしても、
用は『使い方次第』―――。
サイラーことガブリエル・グレイは、
そんな"悟り"を体現してくれているような悪役(ヴィラン)だったような
気がします。
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