カダージュ【セフィロスの幼虫青年】
「"この星に復讐するんだよ!"」
「"僕のリユニオン、見せてあげるよ"」
プロフィール
『FINAL FANTASY7 -ADVENT CHILDREN-』に登場する
悪役(ヴィラン)。
目的は、地上に残された最後のジェノバ細胞である、
なり替わろうと目論んでいた。
強力な悪友・ロッツオとヤズーを引き連れて、クラウドたちと
ジェノバの首争奪を争うことになった。
身体が小さく、まだどこか少年のような幼さが残っており、
それゆえに何をしでかすか分からない不安定さを持っている。
悪のココが素晴らしい
その1【セフィロスを内に秘める非完全体】
セフィロスになることを夢見ている、いわば蝶になる前の芋虫。
そのためどこか欠落感というか、無力感がカダージュを見ていると
漂ってくる。
終盤では覚悟を決めたクラウドによって追い詰められていた。
でもその弱弱しさが、どこか母性本能をくすぐるような―――
未完成感が、絶妙な魅力になっている。
その2【か弱そうなのにリーダーポジション】
三人組として行動をしているわけだが、屈強な男「ロッツォ」と、
少し大人びた容姿の「ヤズー」を差し置いて、
最も可憐なヤツが、センターポジションを取っているというギャップが、
他の作品にはあまり無い要素を持っているのがひとつ魅力。
見た目からして、筋骨隆々、自信満々の奴が強くても
なんの驚きも面白みもない。
そんなギャップを持っているカダージュは、やはり稀有と言える。
まとめ
最後は、覚醒したクラウドに敗れ、セフィロスの意識と乖離して、
力尽きた。
そしてクラウドの腕の中で、優しい雨に融けていくように消えていった。
どこか切なさと憐憫の残る悪役(ヴィラン)でした。
悪の意識があるというよりは、まだ幼いがゆえに起こった暴走のような、
そんなイメージの悪役(ヴィラン)だったと思います。
上京して、音楽を始める若者のような―――
例えるならそう、"尾崎豊"のような、
怒りに溢れていて、でもどこか破滅的な――そんなパーソナリティーを
持ったキャラクターでした。
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