悪役の広場

~悪を智ること すなわち 善きを知る鍵~ をモットーに様々な物語(ストーリー)に登場する悪役を魅力を交えて紹介するサイトです。

キルモンガ―【怒りと哀しみの金豹】

エリック・キルモンガー ブラックパンサー 衣装、コスチューム 大人男性用 デラックス マーベル

 

「それも全て、おまえを殺すためだ―――」

「虐げられたものに力を与え、権力者たちを処刑できるように。」

プロフィール

 映画『ブラックパンサー』に登場し、ワカンダへの復讐を誓う

男、エリック・スティーヴンス。

その正体はCIA工作員で、さらに先進科学国『ワカンダ』の

忘れられたもう一人の『王子』だった。

彼は愛する父親を殺したワカンダを、そして世界を憎み、

地球上でもっとも優れたテクノロジーを持つワカンダの王位を獲得することで、

世界への報復を目論んでいた。

 

ちなみに演じる「マイケル・B・ジョーダン」氏は2015年に20世紀フォックス配給で制作された『ファンタスティック・フォー』でも、

ヒューマン・トーチことジョニー・ストームを演じているなど、

何かとMARVEL作品にも縁がある俳優です。

 

悪のイチオシポイントhttps://4.bp.blogspot.com/-73ZNnILt5yU/XEneeuJJ20I/AAAAAAAAFWs/ay1Btck8b-cEmrIlI4Hg5RDECRX04KmqwCLcBGAs/s320/230001.pnghttps://4.bp.blogspot.com/-73ZNnILt5yU/XEneeuJJ20I/AAAAAAAAFWs/ay1Btck8b-cEmrIlI4Hg5RDECRX04KmqwCLcBGAs/s320/230001.pnghttps://4.bp.blogspot.com/-73ZNnILt5yU/XEneeuJJ20I/AAAAAAAAFWs/ay1Btck8b-cEmrIlI4Hg5RDECRX04KmqwCLcBGAs/s320/230001.png

その1【目的意識と、ブレない精神力】

『世界への復讐』―――。

その目的達成のためならば

手段も犠牲もいとわない、強靭な精神力を持っている。

掲げた目的に対しても、非常に建設的で、

MITを卒業、CIA工作員となり、そこで殺しの技術を身に付けるなど、

とにかく徹底した性格の持ち主。

さらに闇商人のユリシーズ・クロウを殺害し、

恋人すらも容赦なく撃ち殺す。

何もかもを切り捨てていくその潔さが強さの理由であり、

同時に、恐ろしい部分でもある。

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

 彼を動かしている感情は『怒り』と『哀しみ』。

この二つの負の感情が結びついたことによって、過剰な復讐心で動く

怪物になってしまった悪役だったと思います。

さらにアフリカという地理的テーマも含まれていて、虐げられてきた黒人の歴史を

風刺したキャラクターにもなっているようにも感じた。

 

 

ここで、映画ブラックパンサーの中の、

中盤あたりと最後に言ったティ・チャラのセリフを抜粋したい。

 

「わたしは人類の王ではない。ワカンダの国王なんだ。」

 

「アフリカは人類のルーツだ。皆(地球人)同胞だろ?」

そうキルモンガ―に言われ、ティ・チャラが返したセリフである。

この時点では、ティ・チャラはワカンダ国民のみを守ることが、

自分の役割・義務だと思っていた。

しかしキルモンガ―との戦いを経て、

映画終盤の会見シーンでは、このように述べていた。

 

「ワカンダ王国は初めて、

ワカンダの知識と資源を、

世界の皆さんと分かち合いたいと思います。」

 

「人類は、ひとつの民族として生きるのです」

 

この言葉を聞いた時、日本が思い浮かんだ。

日本では、蛇口をひねれば水は出るし、温かい屋根の下で暮らせ、

飢死することも滅多にない、経済的に豊かな先進国である。

しかし一方で貧困や劣悪な環境にあえぎ、命を落とす人々がたくさんいる

地域も、同じ地球上には存在している。

ティ・チャラがキルモンガ―の死によって変わったように、

恵まれているからこそ、恵まれていない人々に勇気をもって

手を差し伸べることが大事なのかもしれませんね。

 

 

キルモンガ―は・・・

【行き過ぎた復讐心】

【劣悪な環境が生み出す怪物】

そう言ったテーマを持つ悪役(ヴィラン)だったと思います。

 

 

 

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